10月19日 「GoToトラベル」の行方はどうなるのだろうか?10/15観光関連事業者などの団体「日本観光振興協会」は、斉藤国土交通大臣に「GoToトラベル」の早期再開を要望した。要望書では、ワクチン接種済みの人などを旅行自粛の対象から外すことが出来る仕組みづくりや、同事業の早期再開、海外旅行の再開に向けた、水際対策の緩和などが求められた模様だ。これに対し、斉藤大臣は「GoToトラベル」は期待が大きく、経済再生の起爆剤となる事業だが、感染防止も重要だ。ワクチン証明を活用する実証実験などを通して再開時期を検討したい」と述べた。観光庁では10/15から全国100余りのホテルや旅館で、新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませた人などを対象にした行動制限の緩和に向け、実証実験を始めると発表している。実験では宿泊客がチェックインする際、ワクチン接種の履歴や検査結果の確認を円滑に行えるかどうかを検証、利用客に対しては宿泊した2週間後に体調の変化などについてアンケート調査を行うなどして対策の効果を確かめるとしている。岸田総理大臣は、政府が再開を目指す同事業について10/16に東日本大震災の被災地を訪れた際「週末に集中してしまっていた。せっかく平日があるわけですから。平日は少しまたポイントを深堀するというようなことを考えたらどうか」と発言し、また各自治体の県内の旅行割引を、隣接する県まで拡大できないか検討すると表明している。観光庁が発表している「主要旅行業者の旅行取扱状況速報(令和3年8月分)」によると、新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響等により、対前々年(2019年)同月比で、総取扱額は各部門で大幅に減少したとの結果になった。主要旅行業者45社・グループの旅行取扱状況をまとめた結果は、海外旅行は総取扱額は対前年同月比172.0%、対前々年比2.7%、外国人旅行は732%、29.7%、国内旅行は108%、25.6%となっている。「GoToトラベル」の再開より少し前の開始となるが、浅草から東武線経由、会津若松からは会津線で相互乗り入れを行う野岩(やがん)鉄道の会津鬼怒川線(愛称:ほっとスパ・ライン)は、公式ページで10/28(木)から栃木県の日光地域で始まる環境配慮型・観光MaaS「NIKKO MaaS」で、会津鬼怒川線と湯西川温泉方面への路線バス(日光交通)が利用区間に含まれる「湯西川温泉デジタルフリーパス」をアピールしている。同デジタルフリーパスは4,500円(浅草発/大人)、有効期間は4日間、鉄道利用区間は乗車駅~下今市駅までの往復乗車券及び下今市駅~東武日光駅、湯西川温泉駅(乗り降り自由区間)、バス利用区間は鬼怒川温泉駅~東武ワールドスクウェア~日光江戸村と、鬼怒川温泉駅~川治温泉~湯西川温泉の2区間となる(*詳細は https://www.tobu-maas.jp/lp)。鉄道やバスなどの公共交通を利用するか、環境にやさしいEV・PHVカーシェアリング(24時間・365日貸出・返却可能)を利用し、併せてRE100による充電体験もしてみたいところだ。駅周辺の移動には、シェアサイクルも用意されているようなので、こちらもぜひ検索してみていただきたい。
衆院選北海道4区 立候補予定者討論会詳報<下> 自民党・中村裕之氏 立憲民主党・大築紅葉氏 他
10月18日 10/13に衆院選北海道4区の立候補予定者討論会が、北海道新聞の小樽支社主催にて行われた。立候補予定者は、自民党の中村裕之氏と立憲民主党の大築紅葉氏の両氏だ。討論の一つの論題となった北海道新幹線は、2030年度末の札幌延伸を目指し、新函館北斗~札幌までの212kmで工事が進む。新幹線の延伸が完了すると、並行する函館本線(在来線)の函館~小樽間はJR北海道の経営から分離されることとなる。分離された在来線は、今後沿線自治体と北海道により存廃が決まることとなる。その中で長万部~余市間と比較的輸送密度が高い余市~小樽間については扱いが変わる可能性がある。討論会で大築氏は後志(しりべし)の公共交通にはMaaSに注目していると発言している。自動運転やICTによる効率的な配車システムや移動手段によって費用の圧縮や人手不足の解消に期待を寄せる。余市~小樽間については存続、国の支援や企業版ふるさと納税、ガバメントクラウドファウンディングを利用、初期コストと維持コストを補う方法を考えているとした。長万部~余市間は維持を期待するも、輸送密度が低い点や高規格道路が出来ることなどを踏まえ、バス転換を想定しているようだ。一方の中村氏も、長万部~余市間は鉄路をJR自身の経営で残すべきとしている。長万部~余市間は新幹線の倶知安駅を起点にバス路線の充実を図るとしており、公共交通全般においては高速道路の延伸も考えているという。一方沿線自治体は、どのように考えているのだろう。函館本線の内、JRから分離される函館~小樽間は、北の①後志ブロックと南の②渡島ブロックに分けて議論が進む。2区間に分け議論されるのは、②は本州~北海道を結ぶ貨物が運行されており、物流の動脈を担うため鉄路そのものの廃止は考えにくい。しかし①は旅客のみのため、旅客列車を廃止すれば、鉄路そのものの廃止に直結する。長万部町は両ブロックの境界上にあるため、その意向は両区間の存廃に影響を与える。8月20日付けの北海道新聞では、長万部町の意向は「旅客廃止」の方向で町民の合意形成に動いているとされている。同町広報誌の5月号「並行在来線」の記事では、渡島ブロックの鉄道存続に肯定的な見解が掲載され、6月号においては、新幹線札幌延伸後30年間の「鉄道のみ」、「鉄道+バス」それぞれのケースの試算がなされた。結論としてはバス転換した方が自治体の負担は少ないとの結果だ。7月号に掲載された住民への聞き取り調査の結果では「バス網が充実すれば、鉄道には拘らない」との結果も出た。並行在来線周りの経済構造を簡単にまとめると、一般に新幹線を運営するJR各社は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構に「新幹線設備の借り賃」を支払い、同機構はJR貨物に「貨物調整金」を補助、JR貨物はこの「貨物調整金+線路使用料」を第三セクタ―に支払う。第三セクターはこれらの財源と自社の運賃収入で台所を賄う。だが「貨物列車」や「バス転換」は持続可能な仕組みと言い切れるのだろうか?「貨物列車」は、高速道路を走るトラックの隊列走行が実用化されたり、航空各社・新幹線との競争に晒され、或いは置き換えられる可能性もある。転換されたバス路線に待ち受けるのは、乗客の減少と路線バスの維持コストだ。今や全国の路線バスは急速に自治体の運営するオンデマンドバスに置き換えられているのが実情だ。在来線問題と称される負のスパイラルから脱却するには、新しい交通システムと経済構造(MaaS経済)に対する俯瞰と、新たな交通経済の育成を念頭に地域の公共交通を再編する視点が必要となる。制限を生む補助ではなく、可能性を生む領域プレイヤーの協調よる需要創出と「共通コスト」はまとめ、支払いを分散出来る台所、「個に分散する移動」と「纏めても良い移動」需要をユーザーに提供できる仕組みの構築にあるように思う。
日野自動車/ヨーロッパのデザイン賞で最優秀賞を受賞 他
10月15日 今年1月15日ダカールラリーで日野レンジャー(日野チームスガワラの日野レンジャー菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組)が総合12位でジェッダ(サウジアラビア:ヤンブ~ジェッダ間)を完走・ゴールし、排気量10リットル未満クラス12連覇を達成している。華々しい戦果とは裏腹に日野自動車の第109期(2020年度)業績は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、原価低減活動を推進、営業利益は確保しつつも、北米工場の生産停止に伴う特別損失計上等により、当期純利益は赤字だった。同社は経営環境の変化を受け、トータルサポートの拡大や固定費の最適化、原価低減により競争力強化を目指す。中長期的には「Challenge2025」のもと環境や安全技術、デジタル化等を含む事業基盤強化、人流・物流の課題解決に取り組んでいる。同社はそのような中、10/15に電動モビリティのREE Automotive Ltd.(REE/イスラエル)と連携し、European Product Design Award 2021の「Design Society」部門において最優秀賞を受賞した。同賞は、実用的で熟考されたProduct(作品・製品を作るための戦略的思考)で日常生活の改善に貢献することを目指す国際的なデザイナーの努力を称えるため設立されたもの。主催するのは、1985年に設立されたFarmaniGroupであり、同団体はInternational Design Awards、Prix de la photographie in Paris、London International Creative Awards、Annual Lucie Awards for Photographyの主催者でもある。 日野自動車とREE社が出展したのは、「次世代商用モビリティソリューション」。乗客や商品を運ぶカスタマイズされたモビリティサービスモジュールを搭載するモジュラーEVプラットフォーム「PowerdbyREE」。商用モビリティはモジュール構造(動力部分は単独でも機能を発揮できるが、普通は上部に組み合わせる居住・荷室空間モジュールとの組み合わせで使う構造)。EVシャシ(動力部分)が両社の共同開発となる。低床・フラットのニーズや自動運転にも対応する。両社はこの次世代商用モビリティを通じて、CO2排出量の削減やインフラへの負荷の最小化、交通渋滞の緩和、企業の経営資源の最適配分などにより、新たな社会的価値を提供、生活の質の向上に貢献できるとしている。今回出展されたイメージを見直すと、上部に積載する居住・荷室空間モジュール部分は、物流トラックをはじめ、宅配BOXや二階建て観光バス、工事用のクレーン車、救急車、移動オフィス、キッチンカー、移動スーパー、待合室などにも利用出来、多彩な機能実装・サービス展開を想定したことが伺える。この企画には日野自動車が2月に発表、横浜の都心臨海部(横浜駅東口~山下ふ頭間)にデビューさせた国産初のハイブリッド連接バス「BAYSIDE BLUE」の仕掛け人でもある同社車両企画部のチーフエンジニア山口誠一氏が加わっている。
シティユーワ法律事務所 × AOSデータ 共催ウェビナー <初動の重要性を中心に不正調査の実情を学ぶ>を開催
2021年10月21日AOSデータ株式会社 シティユーワ法律事務所 × AOSデータ 共催ウェビナー<初動の重要性を中心に不正調査の実情を学ぶ>を開催 2021年11月18日(木) Zoom webinarにて、<初動の・・・
マイカー相乗り公共交通「ノッカル」、富山でスタート…デジタル&アナログが絶妙 他
10月14日 黒部川の河口に広がる扇状地の東岸、北陸街道の宿場町として栄えた富山県朝日町。朝日岳~白馬岳への登山口であり朝日岳登山の本拠地とも評される北又小屋や北アルプスの清冽な流れを集めるヒスイ海岸を有する朝日町は自然の宝庫だ。町内には、あいの風とやま鉄道と公共バス「あさひまちバス」、北陸新幹線の宇奈月温泉駅までの連絡バス「あさひまちエクスプレス」、黒東タクシーが走る。人口11,355人の足を支えてきた(2021年9月末現在)。昭和56年の最深積雪量は125cm、平成30年度の最低気温の極値は-8.1度(資料:富山地方気象台)だった。「あさひまちバス」は、高齢者の移動の不安解消を図り、通勤通学の公共交通の利用を促進している。中型バス1台、ワゴン車2台で町内7方向に12路線を運行する。平日の朝と夕は在来線への接続を重視、毎日61便が運行している。この朝日町で新しい公共交通サービスが稼働する。「ノッカルあさひまち」。博報堂と朝日町が国交省の「事業者協力型自家用有償旅客運送制度」を活用した新しい相乗りタクシーである。運行主体は朝日町自身、サービスの設計、コミュニケーションデザイン設計は博報堂が担った。予約と配車受付は長年地元でタクシー事業を担ってきた黒東自動車商会が、サービス設計と、実験中の一部車両の貸与・維持管理サポートはスズキが行う。「ノッカルあさひまち」は朝日町内の各集落と、泊地区中心部を結ぶコースを中心にこの10/1~本格運行が始まった。ドライバーは役場の職員と町内や雪道も熟知していると思われる住民ドライバー7名から始まり、現在は22名を数える。今回の「ノッカルあさひまち」の運行開始の背景には、既に運用中の「あさひまちバス」の負荷分散の意味もあると推測される。その便利さ・好評ゆえの悩みとも言える。これまで実証実験を続けて来たところ「ノッカルあさひまち」のリピーターも急増しているという。会員登録者数は164名、利用者はサービス開始以来、のべ799人。「ノッカルあさひまち」に乗車するための無料会員登録はWebサイト(https://buscatch.jp/nokkaru_asahimachi/)か、会員登録窓口:0765-83-1100に電話が必要だ。乗車時の予約は登録後に送付されてくるメールのURLか、予約窓口:0765-83-1189で電話予約が必要となる。利用料金はあさひまちバス回数券(*デジタルチケットではない)が必要となり、1人で利用の場合は回数券3枚(600円)、2人で利用の場合は回数券2枚(400円)を朝日町役場、あさひ総合病院、アスカインフォメーション、笹川簡易郵便局、朝日町漁業協同組合本所、みな穂農業協同組合あさひ支店、七沢商店(セブンストア)、関の館、あさひまちバス車内などで購入出来る。回数券はシルバータクシー券、福祉タクシー券、マタニティバスも使用できる。事故発生時の損害賠償責任の負担割合はすべて実施主体が負う。但し、協力事業者の故意または過失により、協力事業者が実施主体から受託した業務内容について適切に履行されていなかった場合は、故意の有無や過失の程度に応じて、両者が別途協議して定めることとなる。被害者との協議は実施主体と協力事業者の双方が協力して解決に当たる。その為、協力事業者の業務は道路運送法等関係法令に基づいて明確化されていなければならない(運行内容、運行管理及び車両整備管理の方法、運送の対価に係る収受の取扱い、事故の際の報告、協力事業者が行う実施主体への業務報告の内容及び頻度)。国自旅第318号 令和2年11月27日では、自動車局長が各地方運輸局長、沖縄総合事務局長宛の「事業者協力型自家用有償旅客運送における事故時の責任関係について」の中で、この他、地域の実情に応じ取り決めの内容を適宜追加することを妨げないとしている。実施主体の責任は、第一義的であるが故、運行中の事故における損害賠償責任について、特段の取り決めなく運転者に負わせることのないよう留意するものとする、となっている。(詳しくは、https://www.zenkoku-ido.net/_laws/201127kaisei_syorei_tsutatsu/318/【本文】事業者協力型自家用有償旅客運送における事故時の責任関係について.pdf)収益はドライバーと朝日町、黒東自動車商会で三等分する。ドライバーは1人を乗せて走ると200円となり、1000円分が貯まると同額の商品券と引き換えられ、同町商工会議所の加盟店で利用できる。この他朝日町はシステム設計を担う博報堂に別途システム利用料を支払う。住民参加による運行協力が、住民自身の移動と自治体による運行コスト削減にも貢献、地元交通事業者も運転業務負担を減らしつつ、予約受付管理に協力し、自治体から委託費を得られる仕組みだ。車両に広告掲載する、貨客混載などの収入要素を付加してドライバーの持続可能性を高める必要性が出てくるだろう。「事業者協力型自家用有償旅客運送制度」は4月1日現在、全国9カ所で導入されていることが分かっている(東京交通新聞6月7日掲載)。導入した自治体間でも、更なる知恵を出し合うことが必要と思われる。(「写真提供:(公社)とやま観光推進機構」)
クラウドバックアップサービス「AOSBOX Business」は「ITreview Grid Award 2021 Fall」の3部門で8期連続受賞~クラウドバックアップ部門、PCバックアップ部門の2部門で「Leader」、オンラインストレージ部門で「High Performer」を受賞~
2021年10月13日AOSデータ株式会社 クラウドバックアップサービス「AOSBOX Business」は「ITreview Grid Award 2021 Fall」の3部門で8期連続受賞~クラウドバックアップ部門、・・・
国交省、タクシー需要に応じて運賃を変動する「事前確定型変動運賃」の実証実験をスタート 他
10月13日 10/7に国土交通省が実証実験を開始すると発表した「事前確定型変動運賃」。これに伴い、10/11(月)より、ダウンロード数No.1タクシーアプリ「GO」を運営する株式会社モビリティテクノロジーズ(2020年4月1日にJapanTaxi株式会社より社名変更)が東京都内でタクシー事業者と実験を始めた。今回、国交省の実証実験に参画するのは、同社とウーバージャパン。*2021年10/19(火)~11/1(月)までの間は、運賃を変動させずに事前確定運賃を適用。「事前確定型変動運賃」をおさらいすると、各タクシー会社が、公定幅の範囲内(390円~420円)で運用する運賃を決定、更に該当運賃に2割増し・1割引をすることができるとの現行運賃制度に対して、「事前確定型変動運賃」は、現行制度下で各タクシー会社が取り得る最大・最小の範囲内(351円~504円)で運賃を変動させ、その変動させた運賃の平均単価が、公定幅の範囲内(390円~420円)に収まることを条件とするとのルールだ。各社にとっては、延べ36%の値幅(運賃変動幅)を活用した「顧客獲得キャンペーン」開始を意味する。これまで、一律だった運賃を天候やイベント開催などに伴うタクシー乗車需要の変化に合わせ、各社が任意に運賃を変動させることが出来る。タクシーアプリを通じて乗車前に運賃を確定することで「明朗性」を保つ。「流し営業」には適用しない。深夜割増や、障害者割引については別途付加することが出来る。モビリティテクノロジーズは11/30(火)まで、東京23区と武蔵野市・三鷹市において8,100台の、営業車で本実証を行い、ウーバージャパンは12/13(月)まで、東京都北区と板橋区、練馬区を除く東京都特別区で約1,000台で本実証を行う。ウーバージャパンは、日本国内においては、Uber Eatsのフードデリバリーのイメージが強いが、東京都内でも2020年7月から、日の丸リムジン、東京エムケイ、エコシステムと提携、その後も第一交通産業グループなどと提携し、タクシー配車サービスを展開している。21年2月現在の情報では、都内13区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、目黒区、品川区、文京区、台東区、墨田区、江東区、豊島区の全域と、世田谷区の一部)に展開している。国土交通省は本実証実験を通して、運用上の課題の抽出と今後の制度化に向けた検討の素材にする。
飛騨高山の名産品を買いに行こう! 中部地方インフォメーションプラザ in 京王新宿にて「高山グリーンホテル in 京王新宿」10月14日~10月24日開催 他
10月12日 9/1(水)から、京王電鉄が進めるMaaSサービス「TAMa-GO(タマ・ゴー)」上で、京王プラザホテルを定期利用したい得意客向けにデイユース利用の回数券(Webチケット)の販売を始めたのは記憶に新しい。今回、10/14(木)~24(日)にかけ京王電鉄が「高山グリーンホテル」(岐阜県高山市)及び、新宿京王モール内にて首都圏側の接客窓口となる「中部インフォメーションプラザin 京王新宿」と連携する。高山グリーンホテルで取り扱う飛騨土産品を期間限定で販売する。「高山グリーンホテル」敷地内に立地し、7000点以上の飛騨の名産品・土産物が並ぶ「飛騨物産館」より、さらに厳選した朴葉味噌(ほおばみそ)、めしどろぼ漬(漬物)など、飛騨の幸(さち)を取り寄せ、新宿京王モール内の「中部インフォメーションプラザin 京王新宿」にて販売する。同時にプラザ内にて、2020年6月に新館「桜凛閣(おうりんかく)」をOPENさせた「高山グリーンホテル」の紹介、飛騨高山の観光名所、首都圏から飛騨高山への旅路をサポートするMaaSサービス「TAMa-GO(タマ・ゴー)」などのプレゼンテーションも行われる。意外にも!飛騨高山と新宿が便利な直行便で結ばれている事実をご存知の方は少ないのではないか?京王新宿モールの目と鼻の先にある「バスタ新宿」~「高山濃飛バスセンター」、終点となる「飛騨古川」は、高速バス(所要時間:約5時間30分)で結ばれている。今なら、人気アニメ「呪術廻戦」に登場し、一躍有名になった飛騨の伝説的な鬼神「両面宿儺(りょうめんすくな)」(*岐阜県の在地伝承で毒龍退治や寺院の開基となった豪族との逸話もある)が全面にラッピングされた濃飛バスの高速バスが、2021年7月に就航したばかり、約1年間運行される予定だ。ちなみに高山市では、ラッピングバスSNS投稿キャンペーンを開催中で、先着300名様限定で素敵なプレゼントを用意しているそうだ(https://www.hidatakayama.or.jp/)。それが、MaaSと関係するの?と訝しがる向きに。実はこの高速バスこそが本企画の立役者だ。実はこの高速バスと京王電鉄により、乗客と飛騨高山の幸(さち)が「貨客混載」される。地元、飛騨高山の名品を満載し「高山グリーンホテル」を出発した高速バスは、一旦京王バスの永福町営業所(東京都杉並区)に向かう。営業所からトラックと台車で京王線八幡山駅まで運ばれ、さらに京王電鉄で京王新宿駅に向かう。同駅からのラストマイルは台車で輸送し、新宿京王モール内の「中部インフォメーションプラザin 京王新宿」の棚に陳列されることになる。「TAMa-GO(タマ・ゴー)」では、現在「飛騨高山エリア」において、①レンタルサイクル・レンタカーのオンライン予約、新宿からの高速バス企画乗車券や高山市内での周遊バスチケットを発売中だ。1973年開業の老舗「高山グリーンホテル」の庭園露天風呂を配した良質な天然温泉や、歴史の面影が色濃く残り「紅殻格子(べんがらごうし)」の町家が並ぶ、さんまち通りや白川郷の合掌集落の秋の散策を楽しみたい方は、ぜひ!
ボタン一つで駐車「自動運転」最新技術を体験 京都・久御山で催し 他
10月11日 京都府の久御山町にある日産京都自動車大学校で、自動運転技術の勉強会が開かれた。同校は「走る」「曲がる」「止まる」ためのクルマの基礎技術からEV(電気自動車)のような最新技術までの教育過程を持つ。文科省では同校を「職業実践専門課程」設置校として認定している。学科は一級自動車工学科、自動車整備科、自動車整備・ボディリペア科、自動車整備・カスタマイズ科、国際自動車整備課など。2019年度の実績だが、国家一級自動車整備士の合格率は全国平均51.8%に対し、95.2%を誇る。国家二級自動車整備士の合格率は98.8%だ。栃木、横浜、愛知、愛媛にも大学校が設置されている。日産が誇るスペシャリストの養成校と言える。本校にて勉強会を開催したのは、京都府久御山町地域公共交通協議会だ。こちらは、平成29年11月10日に道路運送法及び地域交通の活性化及び再生に関する法律の規定に基づき、同町における需要に応じた住民の生活に必要なバス等の旅客輸送の確保、その他旅客の利便性増進を図り、同町の実情に即した輸送サービスの実現に必要となる事項を協議し、実施するために設置された組織だ。今回の勉強会は地元の有識者や公共交通事業者(京都京阪バス)、近畿運輸局などが作る同協議会が初めて主催した。同町は鉄道駅を持たないため、これまではコミュニティバス「のってこバス」やデマンド型乗合タクシーを運行してきた。道路交通としては、国道1号、同24号、久御山ジャンクションで結ばれる第二京阪道路と京滋バイパス、国道478号線などの開通により、周辺の市町や大阪都心を結ぶ道路交通ネットワークは充実しており、物流センターや工場等の事業所も多く立地している。産業活用促進エリアとなる東一口東島・モタレ地区に新たな物流・加工拠点施設が進出、同町東部では「新市街地(みなくるタウン)整備事業」も進む。このため、企業立地や新市街地の整備による流入人口増加を見据え、隣接する市町の鉄道駅と町内の企業等を結ぶ広域移動手段、及び町内の移動手段を再構築する必要に迫られている。また2020年には高齢者化率が33.0%まで上昇するとされ、住民アンケートでは「自動車を運転できない、誰かに頼っている、もしくは頼る人がいない」方が3割を超える。「高齢化する地域に対応した公共交通」も課題と言える。住民と通勤者の移動需要を、路線バスネットワークとデマンド乗合型タクシーの再編でどのように持続してカバーできるかが、協議会の腕の見せ所となる。久御山町「地域公共交通網形成計画-概要版-」(平成31年3月)の32頁、基本方針6には、まちの発展と一体となった交通ネットワークの構築があり、施策の方向性には、市街地整備と合わせた新たな交通手段の導入検討とある。概要には「自動運転技術」に関連した町内企業や交通事業者、関係機関と連携し、実証実験の実施を検討とある。また興味深い記述としては、同欄に新たな交通手段となるLRT等の導入可能性検討や事例調査を実施が挙げられる。同じく、日産、工業団地、鉄道を持たない栃木県芳賀郡芳賀町の宇都宮ライトレールの事例が思い浮かぶところだ。
山形県高畠町の自動運転、南北2ルート 11日から実証実験 他
10月8日 10/11(月)~11/12(金)まで、山形県東置賜郡高畠町で自動運転車両を用いた交通サービスの実証実験が行われる(*平日のみ運行)。平成27年4月1日現在の人口は24,470人、世帯数は7,520世帯であった。町域の可住地面積は42.4%、林野面積は52.4%。市内にはJR東日本奥羽本線の高畠駅(山形新幹線の停車駅でもある)があり、市内には山交バスが乗り入れていたが、2020年4月1日に乗り入れ廃止となった経緯がある。高畠町では平成29年10月から3台のデマンドタクシーも導入しているが、新たな移動選択肢も検討している(或いは持続可能との意味でコストダウンも念頭にあるのかも知れない)。本実証実験では、高畠病院、げんき館、町立図書館、高畠町役場、スーパーキムラ、高畠町役場、町立図書館、げんき館、高畠病院の北ルートと、高畠病院、薬局(ヤマザワ・あいのもり薬局、ほし薬局、ツルハドラッグ)、周辺のスーパー(ヨークベニマル)、町立図書館、げんき館、高畠病院の南ルートを、5人乗りの自動運転車両が巡回する予定で、公共交通手段としての適応性や操作性の確認、近距離移動サービスの有効性や、住民の受容性の確認、ビジネスモデル構築の課題抽出および自動走行支援の技術的な検証が行われる。走行ルートには磁気マーカが敷設されており、車両にはドライバーとスタッフを同乗させた上でマーカを読み取りながら、時速12㎞以下で走行するが、一部区間は手動運転となり、時速20㎞未満で走行させる。利用料金は1回200円 *デマンド交通と合わせて利用の方、小学生以下の方は無料としている。デマンド交通との一番の違いは、運行ダイヤを持つことかもしれない。南ルートも北ルートも1日5便ずつ。高畠病院前の自動運転サービス案内所の受付は、一足早く10/7から11/12まで、10時~16時となる。利用登録(無料)した方には「利用者カード」が発行される。チラシ(https://www.town.takahata.yamagata.jp/material/files/group/10/zidouunten.pdf)の裏面にある登録申込書に必要事項を記入し、FAXで高畠町デマンド交通予約センター(FAX:0238-51-1256)に送っても良い。この場合「利用者カード」は高畠病院前の自動運転サービス案内所にて受け取る。乗車予約は、スマートフォンからWeb予約(https://automatic-vehicle-architecture-system.com/takahata/)をするか、案内所で予約するか、或いは電話予約(TEL:080-1414-2968)することが出来る。乗車当日は「利用者カード」をお忘れなく。乗車後のアンケートにもご協力をお願いしますとのこと。試乗にご協力いただく市民の声次第で、季節を問わず、出来立ての図書館に通ったり、地酒を心行くまで楽しんだり、果樹園からもぎたての果物を運んだり、生活の中でより使い勝手の良い、或いは観光客がまちを周遊しやすい魅力的な公共交通が生まれることになる。