画像解析フォレンジックの活用と機能

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画像解析フォレンジックの活用と機能

画像解析フォレンジックとは、犯罪捜査、録画監視、不正調査の際の精度を向上させるための画像や動画解析を行う動画データ鑑識調査です。識別が困難な画像や動画についての画質改善/映像処理などフォレンジック分析のためのさまざまな機能を提供し、携帯電話、デジタルカメラ、監視カメラなどの低画質の映像を識別することができるようにキャリブレーションと画質の改善をするためのソリューションです。

最先端の動画解析力で、
監視カメラなどの証拠
データを調査します

専用の画像フォレンジックツールを用いて調査を行います。様々な復元機能で、より改善された画質の画像解析結果を出力します。
他の画像解析ソフトの欠点を補完した強力な機能を実装しています。画像編集ツールに必要な様々な機能、特殊効果、ドライブレコーダーなど魚眼レンズで撮影されて歪曲された映像を平面的に補正することも可能です。
分析対象は、PNG、BMP、GIF、JPEG、TIFFなどの画像ファイルです。

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様々な復元機能で、より改善された画質の画像解析結果を出力します

画像解析フォレンジックの主な事例

監視カメラに写ったぼやけた顔などを鮮明な映像に
復元

<フォーカス補正>

焦点がぼやけた映像を調整して明確な画像に復元する機能で防犯カメラの犯人の顔などを解析できます。

[適用例] 焦点がぼやけて撮影された映像

・人の顔、物体

・標識、車のナンバープレート

高速道路でカメラが捕らえた走行車のナンバー
プレートの解析

<モーション補正>

動く物体に対して焦点がぼやけたり識別が困難な映像を復元する機能で高速でぶれたナンバーを解析できます。

[適用例] 走行中の車両、人、物など

・走行中の車両、人、物など

・カメラ撮影時、動いていることで識別が困難な場合

魚眼レンズで撮影し丸く歪んだ映像を平面の画像に
して解析
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<レンズの歪み補正>

魚眼レンズで撮影されて丸く歪んだ画像を平面的に広げて識別を容易にします。

[適用例] 丸く歪んだ画像を平面的に広げて識別

・車載カメラなどで撮影された事故の模様

・GoProの画像

撮影された車両のナンバープレートが角度がきつく
識別が困難な場合の解析
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<プレートの角度補正>

撮影された車両のナンバープレートが角度が狭く識別が
困難な場合、広く広げて識別がしやすいようにできます。

[適用例] 角度がきつい画像の識別

・車のナンバープレート

画像解析フォレンジックの解析メニュー

画像の調整や、フィルター効果、補正機能など、さまざまな画像解析フォレンジックの技術を駆使し、証拠となる画像データを解析します。

調整 メニュー
回転 設定した角度に応じて、時計/反時計回りに画像を回転させる
明るさ、コントラスト 画像の明るさとコントラストの値を調整する
レベル 画像のRGBチャンネルの中から選択して、画像のレベル値を調整する
カーブ 画像のRGBチャンネルの中から選択して、画像の色をカーブで調整する
色合い、明彩 画像の色、明度、彩度を調整する
カラーバランス 色の混合比率を調整して、画像に適用する
チャンネルミックス チャンネルを調整して、画像の色を補正する

フィルター メニュー
輪郭鮮明化 画像の輪郭を鮮明にする
鮮明度調整 画像の鮮明度を調整する
ブロック除去 圧縮されたJPG画像で発生するブロックを緩和させ、画質を向上させる
インターレス補正 奇数線と偶数線を交互に表示するインターレスモードで撮影され、奇数ラインと偶数ラインの同期が合わず破れたように見える画像を補正して画質を改善する
ヒストグラム補正 ピクセル値を均等に分布させて画像の明るさを平均化させる

補正 メニュー
フォーカス補正 撮影時の焦点がぶれ画像内の特定の対象の識別が困難な場合は、ピントを調節して明確に見えるように調整する
モーション補正 撮影時の被写体やカメラの方向の動きなどで被写体ぼかした場合の方向を調節して明確に見えるように調整する
高解像度化 撮影した画像が低解像度であり、連続して撮影された画像がある場合、低解像度の画像を集めて高解像度の画像に変換する
ナンバープレート角度補正 撮影された車両のナンバープレートが角度がきつく識別が困難な場合、プレートを広く伸ばし識別しやすいようにする
レンズの歪み補正 魚眼レンズで撮影されて丸く歪んだ画像を平面的に広げて識別を容易にする


監視カメラに写ったぼやけた顔などを鮮明な映像に復元

フォーカス補正
焦点がぼやけた映像を調整して明確な画像に復元します。
防犯カメラの犯人の顔が不鮮明な時など、元の画像の焦点の大きさを調節していくことで、判別できるレベルに補正していくフォレンジック機能です。夜などに撮影された自動車のナンバープレートの解析にも有効な技術です。

[適用例] 焦点がぼやけて撮影された映像

・走行中の車両、人、物など
・人の顔
・物体
・標識
・車のナンバープレート

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焦点の大きさを調節して、元の画像から復元

高速道路でカメラが捕らえた走行車のナンバープレートの解析

モーション補正

動く物体に対して焦点がぼやけたり識別が困難な映像を復元することができます。高速走行する自動車のぶれたナンバープレートの解析に有効な画像解析フォレンジック技術です。また撮影時のカメラのぶれで、識別が難しい画像の解析にも威力を発揮します。

[適用例] 走行中の車両、人、物など

・走行中の車両、人、物など
・カメラ撮影時、動いていることで識別が困難な場合

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動きの角度、移動距離、元の画像を調節して復元

魚眼レンズの映像を平面の画像にして解析

レンズ歪み補正

魚眼レンズで撮影されて歪曲した映像を平面に補正して解析することができます。事故などの際に、車の前や後ろに設置したレコーダーに記録された映像の歪んだ画像を平面的に広げて識別を容易にします。

[適用例] 丸く歪んだ画像を平面的に広げて識別

・車載カメラなどで撮影された事故の模様
・GoProの画像

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レンズの歪み補正で補正値を選択して復元

撮影された角度がきつくナンバーの識別が困難な場合の解析

プレートの角度補正
撮影された車両のナンバープレートが角度がきつく識別が困難な場合、選択したプレートの範囲の画像の幅を広げて、角度補正をすることができます。
これによりナンバーを判別することができる画像フォレンジック技術です。

[適用例] 角度がきつい画像の識別

・車のナンバープレート

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ナンバープレートの画像を変換して復元