長野県塩尻市で自動運転バスの実証実験、KDDIなど 他
11月19日 長野県塩尻市で塩尻型次世代モビリティサービス実証プロジェクトの一環として自動運転バスを使用した実証実験が始まる。長野県の交通の要衝においても、人口減少・少子高齢化、また交通事業者の高齢化、担い手不足が進んでいる。持続性の高い交通体系の確保を目指し、バス型およびタクシー型の自動運転車両の走行実証実験、AI活用型オンデマンドバス「のるーと塩尻」の実証運行を行い、市民の足の利便性の向上を狙う。オンデマンドバスについては、11/1(日)~11/30(月)まで高出・桔梗ヶ原地区の全域と、大門・広丘郷原・洗馬・塩尻東地区の一部エリアで運行される。実証実験の成否や将来的展望を形作る要素の一つにコース取りがあると思う。今回の実験は、市街地の移動に重きを置いたイメージだ。塩尻は、県道258号線(旧中山道)沿いの「木曽平沢」重要伝統的建造物群保存地区や、「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれた「奈良井宿」などの観光資産を有する。またレジャー面ではみどり湖や信州塩尻農業公園チロルの森、平出歴史博物館なども擁する。走行条件をはじめ、様々な要素との調整や検討も必要になるが、次なる機会には市内から観光スポットへの往来や、お隣の松本市や諏訪市との往来も実験に加えることにより、経済的な持続可能性も検証できるのではないだろうか。
