移動手段の利便性向上へ「MaaS(マース)」実証実験始まる 他
12月13日 西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)は、今年6月に「2022年度に北陸エリアで観光型MaaSを導入します!~導入に向け、実証実験を今年度中に実施します~」を自社のNews Release上で発表している。実証実験の目標は、北陸新幹線敦賀延伸の効果を最大限高めるためとして、2022年度まで「Japanese Beauty Hokurikuキャンペーン」(観光MaaS/「JRおでかけネット」*)を開催中だ。北陸エリアへの誘客拡大を図っている。実証期間は、2021年12月1日~2022年3月31日までとし、観光MaaSの本格導入は、2022年度下期を予定している。北陸三県(富山・石川・福井)側からは、北陸三県誘客促進連携協議会および日本旅行が参画する。同協議会には、各県の観光連盟・観光推進機構・北陸経済連合会・JR西日本金沢支社が集う。実証実験は、JR西の「WESTER」の基盤を活用した「おでかけクエスト」というデジタルスタンプラリーを用いるとしていた。2021年11月15日の株式会社ギックス発表によると「スマホdeスタンプラリー 北陸5つの美めぐり」(スタンプラリー)に、同社の顧客選択型スタンプラリー「マイグル」が採用された。スタンプラリーは、前述の北陸三県で行われ「5つの美」(「美食」「美観」「美技」「美湯」「美心」)とのテーマに沿って観光スポット・飲食店・宿泊施設など計418施設が対象となる。「5つの美」の中身は、11月に解禁され、既に旬を迎えている冬の味覚「カニ」を始めとする鮨や蕎麦といった美食と、世界遺産に数えられる日本の原風景とも言える五箇山・白川郷への美観(バス旅)、高岡のすずがみ(紙のように薄い錫の器)作りや、約360年の歴史を誇る「九谷焼」の九谷陶芸村での作陶体験などを美技としている。和倉、あわら、宇奈月などの名湯巡り(宇奈月エリアでは黒部の名水で地ビールを醸造する宇奈月麦酒館などにも足を延ばせる)は美湯、永平寺などでは心を癒す禅体験などを美心としている。JR東日本が主催し、東北6県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)が注力する「TOHOKU MaaS」と競演する恰好だ。コロナ禍で二年近くも足止めされた旅行好きの面々には、喜ばしい冬の旅路となる。*https://www.jr-odekake.net/navi/hokuriku-w7/jbh/
