「日本版MaaS支援事業」に見る、日本のモビリティにおける課題 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

MaaSは「地域の人の足を担うツール」(美しい伊豆創造センター 植松和男氏・東急交通インフラ事業部 戦略企画グループ戦略担当 古西伸崇氏)


「日本版MaaS支援事業」に見る、日本のモビリティにおける課題


日産は走りやすい車線を選ぶ自動運転技術を実用化へ。自動車メーカーが走行データ活用で競い合う


自動運転システムの訓練に特化、テスラの独自チップから見えた“クルマの未来”


BRTの気仙沼線で自動運転テスト 障害物探知して停止まで


自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)


AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。

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9月14日 JR東日本は、9/13(月)報道向けに、気仙沼線BRT 柳津駅~陸前横山駅間(専用道区間、4.8km)にて、自動運転バス試乗会を開催した。同社は次世代の公共交通機関を支える交通手段として、2018年度から自動運転バスの実証実験を重ね、これまでも地域の社会受容性を高めるため、試乗会などを通じて利用者に向けに実験の成果をアピールしてきた。今回の試乗会 […]

ホンダとGMが国内で初めて実証する自動運転技術の中身 他
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9月13日 宇都宮ライトレールの出資団体は宇都宮市(40.8%)、芳賀町(10.2%)、宇都宮商工会議所(1.0%)、とちぎライトレール支援持株会(22.8%)、芳賀町商工会(0.2%)、関東自動車(11.0%)、東武鉄道(4.0%)、足利銀行(5.0%)、栃木銀行(5.0%)である。概算事業費は、宇都宮市域:603億円、芳賀町域:81億円だ。全長14.6km […]

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9月10日 コロナ禍との闘いに明け暮れた東京2020オリンピック・パラリンピックが終わった。「感無量」と一言で表現するには、あまりにも前代未聞と異例ずくめの大会だったと言える。その意味において、オリンピック史に残る大会と言えよう。この数年間日本を牽引するはずだったオリンピック経済効果は、1兆8,108億円と試算される。但し、一都三県及び北海道、福島で無観客開催となったため […]

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Impressions:9月15日 昨日の記事で宮城県登米市でJR東日本が行う自動運転バスの実証実験について触れた。記事の終段で車椅子での利用者への対応を念頭に、MaaSにおけるバリアフリー設備の自動化について書かせていただいたが、概念を少し広めて、設備(ハード面)だけでなくソフト面(サービス面)も包含する「ユニバーサルMaaS」についてお話したいと思う。現在、MaaS普及のため、ここ数年全国において様々な実証実験が展開されている。その中で印象深いのが、ANA、京浜急行電鉄、横須賀市、横浜国立大学が取り組む「Universal MaaS」だ。ちなみに東京都交通局の都営バスのバリアフリー情報ページを拝見すると、平成11年度から更新する全ての車両をノンステップバス化し、平成24年度末(2012年)までに全ての車両のノンステップバス化が完了している。*ノンステップバスとは幼児、妊婦、高齢者、障害者をお持ちになる方、傷病者などの乗降がしやすいようバスの床面高さを30cmとし、乗降口の階段をなくした車両を言う。車両設備としては、優先席を含め、車いす用スロープや車いすスペース、ニーリング機能(車高調整装置)、AED装置(自動体外式除細動器)の設置、筆談具の設置などの紹介がある。京浜急行電鉄では、上記の3者と連携し「ユニバーサルマース」の社会実装に取り組む。障害者や高齢者、訪日外国人など、様々な理由で移動にためらいのあるお客様(利用者)が快適にストレスなく移動を楽しめる「移動サービス」を構築中だ。(同社のポジションからは)鉄道に繋がる公共交通機関の運賃、運行状況、バリアフリー乗り継ぎルート(車いすなどの利用者が空港や駅構内で、安全に最短で移動できる経路ナビゲーション)などの情報を利用者に提供するとともに、利用者のリアルタイムな位置情報や個人が移動中に必要とする介助の内容を交通事業者側が共有し、移動中の介助サービスで連携することにより、利用者にスムーズな移動体験を提供する。この4者は、2019年6月から羽田空港第2ターミナルから、横須賀美術館(神奈川県横須賀市、馬堀海岸駅や浦賀駅が最寄駅)までの移動について実証実験を繰り返し「Universal MaaS」のアプリを構築した実績がある。2021年5月に発表された「京急グループ総合経営計画」において、MaaS(事業)推進は鉄道会社にとって、2次交通需要の拡大と捉えられ、沿線の活性化や交通渋滞の解消といった社会的な効果をもたらす取り組みと捉えられている。その中に移動弱者をサポートする「Universal MaaS」の推進が位置付けられている。「ユニバーサルMaaS」の「情報の価値」は、移動にためらいのあるお客様(利用者)と言われる方々や鉄道会社だけが享受するものではなく、目には見えにくい部分だが、そこにつながる交通事業者や地域経済全体にとっても変わらず、経済だけに止まらない「価値」だと言える。今後も、MaaSが国内に展開される上で本実験で培われたサービス体系が、全国津々浦々に遍く実装されるよう願いたい。