Nuix Workstation
Nuix Workstationはデータ保全、復元、分析、検索を行い、分析レポートを作成するフォレンジックツールです。Nuixは約1,000種類のファイル形式や保全イメージファイルの分析を可能とします。また、大量のデータを1つのデータベースとしてインデックス化し、横断的な分析や検索が可能な環境を提供します。
Nuixでは、入手可能なあらゆるデータを、調査官が1つのストレージに迅速に集めることができます。また、複数の高度な調査技術を用いてデジタル証拠の内容を把握することができます。さらに、Nuixは、企業名、合計金額、Eメールアドレス、IPアドレス、国籍、電話番号、クレジットカード番号などの主な機密情報を自動的に特定し、関連付けをおこないます。
操作画面は日本語化されており、直観的に分かりやすく、操作性の高いインタフェースです。
多角的な分析のため、さまざまなビジュアルツールが用意されています。
メールや携帯電話のコミュニケーション履歴から、関係者の関連性を浮かび上がらせます。調査対象者が誰とどのくらい濃密にコミュニケーションをしていたかが分かります。
特定の調査対象者のメール送受信履歴を時系列で表示することができます。特定の情報がいつ漏洩したかを推測することができます。
画像に含まれている情報や携帯電話の位置情報を地図上にマッピングさせることができます。位置情報は、事案調査時に決定的な証拠となる場合があります。
画像ファイルはもちろん、メールに添付されている画像や圧縮されている画像も抽出し、サムネイルを作成することができます。
タイムライン表示で見ることによって、コミュニケーションの傾向を把握・分析することができます。ファイルの種類、タグ、カストディアン、言語別に自動分類することができます。
クレジットカード番号、通貨などの固有表現をもれなく抽出できます。事前に設定することにより、パターンにマッチした項目を自動的に分類することができます。通貨の場合、円、元、€などのマルチバイト表示の通貨にも広く対応しています。標準は以下のパターンマッチング機能が付いています
- 電子メールアドレス
- クレジットカード番号
- 会社名
- 個人ID
- 資金
- 人名
- IPアドレス
- URL
- 国名
データの分析を効率的に行うため、重複ファイルや近似ファイルを即座に発見することができます。
- 同一(重複)ファイルの削除(重複排除機能)
- 微修正されたファイルの抽出(近似抽出機能)
- 近似のドキュメント群をクラスター化
- 変更箇所のハイライト化により、微修正個所の判別
- 同一(重複)のファイルを誰が送り、誰が受け取ったのか判別
MD5ハッシュアルゴリズムを使用して、ファイルにハッシュ値を付けます。同一のハッシュ値のものを排除して、一つに絞り込むことができます。この機能により調査効率が大幅に改善されます。
アイテム全体から重複排除をする機能と、カストディアンごとに重複排除を行う機能があります。
テキストの内容を分析することにより、似たような文書を抽出することができます。文書の改ざん、盗用などを調査する事案に使用されます。
画像ファイルだけではなく、メールに添付されている画像、Word、Excel、PDFなどの文書ファイルに貼り付けられている画像を抽出することができます。
膨大な数の画像から肌色を自動認識して、ピックアップする機能です。社内のセクハラ、不正サイトアクセス調査や、わいせつ系の事件調査に活用されます。
膨大な数の画像から人の顔を自動認識して、ピックアップする機能です。事件の調査に活用されています。
画像ファイルやテキスト情報が含まれていないPDFファイルなどから文字情報を抽出し、検索可能な状態にします。様々な言語に対応していますので、グローバルな事案の対応に活用できます。