誰も知らないはずの自分の情報を次々と言い当てていく謎の占い師は、「実は4人のハッカー集団が集めた個人情報を使っていた!」という”オチ”のベルギー制作のドキュメンタリーが、日本のTV番組で紹介されました。

番組では元ハッカーの人や、日本ハッカー協会代表の杉浦氏、ITジャーナリストの三上氏などが出演し、現代のネット社会では個人情報がいかに簡単に搾取されてしまうかという怖いお話をされていました。

来月公開の「スマホを落としただけなのに」の番宣もいい具合に差し込まれつつ、最後に「ハッキングの兆候」と題して以下の内容のフリップで紹介されました。

●インストールした覚えのないアプリが入っている
●正常に動いていたスマホやアプリが動作不良を起こすようになった
●パケット通信料が急に増えた
●バッテリーの減りが急速に速くなる

ということで、上記についてはそれ以上掘り下げませんが、番組中に三上氏が言われたことの方が重要なので、ピックアップします。

—引用▼—
「私が肩越しにiPhoneのロック番号を覗き見たとする。そして私にそのiPhoneを1分間触らせもらえれば、ここ50日間、どこに行っていたかを全部トレースすることができる。」
—引用▲—

とお話されておりましたが、これはiPhoneのもともとある機能で「利用頻度の高い位置情報」という項目のことと思いますが、他にも「AppとWebサイトのパスワード」の項目を見れば、iPhoneからログインしているサイトとそのID/PASSが全て閲覧できてしまいます。

さらにもう一つ、このブログを会社のパソコンからGoogleChromeでご覧いただいている方も多いと思いますが、右上の「設定」から「パスワード」という項目を見ると、先程と同じように「サイト・ID・パスワード」の3点セットが全て見られます。ご丁寧にCSVでダウンロードもできてしまいます。

何が怖いかというと、これはハッキング用の機能ではなく、便利な?標準機能ということです。つまり、同じ端末、同じブラウザを使っている方はもれなく入っているわけです。

ちょっとだけよ!とパソコンをログオフせず席を外した隙に(それこそ1分もあれば)、ID/PASSが抜き取れるわけです。

詳しくはこちら。
USBメモリ・コピー機からも…気づかぬうちに個人情報を抜き取られている可能性? | AbemaTIMES