ユーザーの趣味趣向に合わせた観光地を提示できる観光型MaaS「札Navi」を札幌で実証事業 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

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ユーザーの趣味趣向に合わせた観光地を提示できる観光型MaaS「札Navi」を札幌で実証事業


自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)


AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。


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    Impressions:5月24日 2/1から札幌型観光MaaS推進官民協議会、TIS株式会社により札幌市内で行われていた「札Navi(サツナビ)」の実証が終了し(実験終了:2/21)、5/20に実証結果が公表された。本実証は国交省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に選定されたもので、札幌市内における公共交通と観光施設をつなぎ、市内の周遊促進を目指したもの。「札Navi」を利用する観光客の趣味・趣向データから潜在ニーズを導き出し、市内の公共交通機関の検索等の情報を連携させ、最適な観光地や旅程を提示することで観光の促進を図るもの。実験では、ユーザーの①札幌市内の観光スポットの観光属性データベースと②利用者が端末から入力する趣味・趣向データ(旅行スタイルや今の気分)を、③AIでマッチング。④オススメ観光地を提示、⑤タクシー配車や施設チケットの購入サイトへ誘導、⑥周遊後のユーザーのログ(履歴など)やアンケートを分析、結果を②にフィードバックし、精度向上を図る仕組みを構築した。「旅ナカ」の潜在ニーズは可視化し、「観光スポット間の移動距離が長く、交通機関の乗継ぎが不便で分かりにくい」との観光客の声に答えることは出来たのだろうか。本実証は、COVID-19の影響により、一般観光客が激減した中で行われたため、学生モニターを募った上で実施されている。関係者のご苦労が伺われる。故に潜在ニーズの掘り起こし(新たな発見・体験があったとの回答数)や最適な移動手段の提供(タクシー配車機能の利用数)などの目標を達成することができなかった。しかしながら、利用者のWebアンケートでは「目的の観光地への移動手段を知ることが出来た」との回答が最も多く、回答者の約7割は「札Naviの利便性が向上すれば、今後も利用して観光をしたい」と回答している。また「今後のさらなる利便性向上を見据え改善した方が良い点、追加した方が良い機能等」についての設問においては、本ツールと観光地などが連携したサービス(クーポン発行等)の提供(64%)、操作性改善(56%)、提案する観光地や移動手段の多様性向上(51%)などの声も上がったようだ。アンケートに基づいた今後の改善点として、多様な移動手段の確保、機能改善(「提案された移動手段よりも適切な移動手段がある」との回答が約7割)、レコメンド(オススメ)・旅程提案機能の改善(滞在時間の設定機能、旅程の編集機能など柔軟性を持たせる機能)、お得なサービス・決済手段の導入などを検討していくとのこと。案外、今回COVID-19の影響で加勢を依頼した地元の「学生モニター」の感性・生活・遊びのノウハウを可視化することが、観光客にとっての「札Navi」を面白くしてゆく宝の山かも知れない。