「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」実証実験の見合わせについて 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

JR東日本、新幹線で初の自動運転試験 運転士不足の解消に期待


医療MaaSで医療アクセシビリティの向上を目指す…MONET Technologies 事業本部 事業推進部 事業推進課 加藤卓己氏[インタビュー]


名古屋鉄道の『岡崎エリア版 MaaS アプリ(WEB 版)』に駅混雑情報やマルチモーダルルート検索機能等を提供 ~ナビタイムで初めてAPI形式で「駅混雑予測」機能を提供~


「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」実証実験の見合わせについて


長野県において初めてとなる、EVバス型自動運転車両が市街地の一般公道を走行する社会実験に参加いたします


自動車フォレンジック関連サービス(Related forensics services)


AOSデータ社の自動車フォレンジック関連サービスは、予期せぬインシデントが起きてしまった場合、事後対策として車載デバイスやメディアなどから、お客様の必要とされるデータの抽出・解析調査・レポーティングを迅速に行うサービスです。

関連記事

日本でのMaaS普及、“ラストワンマイル”はデータ連携?Uberや国交省などが議論 他
Regional-revitalization_w150.png

11月16日 MaaSと自動運転の進展により、今後、公共交通事業者の保持する機材(モビリティ)や従来型のサービスおよびメンテナンス・経営の見直しが進むのではないかと思う。理由は、社会的には高齢化や公共交通を担う人手不足、利用者自体の減少が進み、モビリティサービス事業者には、前述したどちらの技術にも省力化と様々な意味で小回りの利く公共交通という方向性が求められる […]

夜間も運行する自動運転、5G商用ネットワークを活用した遠隔型 実証実験へ 他
kakegawa-amahacya_w150.png

11月15日 静岡県と掛川市は、東急株式会社、ソフトバンク株式会社と協力し、12月16日(木)~22日(水)まで同市において、スマートシティーの実現、新たな移動手段の創出、観光促進を目指し、スタンドアローン(SA)方式の5G商用ネットワーク(*5G SA)を使った映像伝送を活用した遠隔型自動運転の実証実験を実施する。12月4日(土)17時30分より「光のオブジェ展 […]

米トヨタ、自動運転など3つの新研究プロジェクト発表…今後5年間で 他
Toyota-Land-Cruiser_w150.png

11月12日 トヨタ自動車の先進安全技術研究センター(CSRC)が2017年に北米を代表する8つの研究機関とパートナーシップを構築、5か年プログラム「CSRCネクスト」を立ち上げ、進化する車両技術の可能性と課題に対応を始めたことを思い出す。同センターは、2011年1月に交通事故による死傷者の低減を目指し、北米の大学(ミシガン大学、ヴァージニア工科大学)や病院(フィラデル […]

記事一覧へ 〉

Impressions:11月17日 静岡県伊東市内で、11/15(月)14:46頃、伊東市内で「しずおかShowCASEプロジェクト」にて走行中の自動運転実験車両と歩行者の接触事故が発生した。場所は同市八幡野地内の市道カーブで、72歳の男性が犬の散歩中、自動運転車両のサイドミラーと接触した。幸い男性にケガはなく、周辺の物損などの被害もなかった。自動運転車両は伊東市内の遠隔コントロールセンターから遠隔操作中だった。本件について、日テレNEWS24では「遠隔で運転していたスタッフがブレーキをかけたものの正常に作動しなかった」としており、静岡新聞では「運転席は無人で、助手席に乗っていた補助員がブレーキをかけて停車した。当時、実証実験に向けて公道を走るための事前審査を実施中で、立ち会いの警察官を含む7人が乗車していた。時速10キロ程度でカーブに沿って車両が曲がらず、直進した」と報道した。県の交通基盤部政策管理局建設政策課は、11/16に「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」実証実験の見合わせについて、として既に同件を発表している。県の発表の概要によれば「上記歩行者(男性72歳)が、犬の散歩中、自動運転車両のサイドミラーと接触した。接触による歩行者の怪我、周辺の物損等の被害はなし」、原因は「技術的要因や運用方法を含め現在確認中」としており、「再開については、原因究明と安全対策を確認の上、検討いたします」としている。「しずおかShowCASEプロジェクト令和3年度実証実験計画」によると、2021年度の実証実験は県内の松崎町、伊東市、沼津市、掛川市で行われることになっており、実験の目的は、自動運転等の最新技術を活用した移動サービスの導入による地域交通の課題解決の検証、EV等、次世代自動車及び自動運転車両の研究による県内企業の技術開発を促進、となっている。同計画の実験概要【使用車両】には、車内外とのコミュニケーション装置(マイク・スピーカー・ディスプレイ)、レーザーレーダー、カメラ、通信装置&自動運転システム、リチウムイオン電池などが搭載されている旨が記載されている。※参考:2020年度伊豆高原使用車両。車両は19km/h以下で公道走行可能なグリーンスローモビリティを使用している。本実証実験において遠隔センターは、どのような役割を果たしていたのか?同資料の実証概要【実証テーマ】を拝見すると、車両のカメラ映像や自動運転システムの動作状況、車両位置などの運行状況をリアルタイムに遠隔監視したり、状況に応じた判断や車両への指示を担うとされている。具体的には、信号のある横断歩道などで、実験車両が走行中に歩行者や障害物を認識した場合、車両を一時停止させたり、必要に応じて「指示」や遠隔操縦を実施し、歩行者や障害物の回避後に自動運転での走行を再開させる(2020年度伊豆高原実証)ことなどが期待されている。実証技術【遠隔監視・操舵】の実証内容を拝見すると、伊東市(伊豆高原駅)に遠隔コントロールセンターを設置、各地区の運行状況をリアルタイムで監視するとともに、自動運転車がシステムで運行可否を判断できない場合の運行指示を「遠隔者」がセンターから行う。本実証は10月の松崎町より、順次、監視台数や地点を変更しながら行うとしている。また、同資料の【コントロールセンターの機能】にはセンター内で3人の「遠隔者」が、複数のディスプレイを監視する写真が掲載されており、各装置の役割がまとめられている。詳細は同資料(https://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-570/documents/20210804keikakusho.pdf)の12頁。それ以外に「操作パネル」が設置されており、(1)タッチスクリーンで各画面の制御や遠隔操縦の制御を行う、(2)遠隔運転時の緊急停止ボタンを装備、(3)車内、車外に設置したマイク・スピーカを使い車内外との通話が可能としている。実験の何がきっかけとなり、接触事故につながったのか?緊急停止の仕組みは二重化されていたのか?過去の接触事故の教訓は活かされていたのか?全く新しい問題が起きたのか?など、将来的な利用者として知りたいことは多い。正確な原因究明と根本的な対策が発表されるのを待ちたい。