退職者PCデータ保全サービス
情報漏えいの50%以上は退職した従業員による犯行
ある調査によれば、機密情報の漏えいの50%以上は退職した従業員による犯行といわれています。平成29年5月の改正個人情報保護法の施行により、小規模事業者であっても同法の適用対象となったことからも、個人情報を含む機密情報の持ち出しについてはあらゆる事業者においてこれまで以上の注意が必要となります。退職者のパソコンを社内で再利用する前に、将来におけるデジタルフォレンジック調査に備え予めパソコンのデータを保全しておくことにより、退職した時点の状態で証拠データの調査ができるようにしておくことをお勧めします。

退職従業員による不正の履歴は、PCの初期化で証拠が消えてしまいます
退職従業員による情報漏えいは退職後かなりの期間が経ってから発覚する場合がほとんどであり、その時点ではすでに当該パソコンは初期化され、次の従業員が使用していることも少なくありません。「退職時に必ず保全を行う」という運用を行うことで、漏えいのフォレンジック調査に備えることが可能です。
メールデータ
アクセス履歴
Web閲覧履歴
USB接続履歴
コピー履歴
改ざん履歴
退職者によるトラブルの主な調査項目
情報漏えいの疑いが生じた | ・ 営業機密・技術情報・個人情報へのアクセス履歴データ ・ 情報持出しを裏付けるUSB接続履歴データ |
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解雇の正当性を争われた | ・ 成績不良・適格性欠如を裏付けるオフィスファイルデータ ・ 業務時間中のWEB閲覧履歴データ |
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未払残業代を不当に請求してきた | ・ 労働時間を裏付ける電源ON/OFF履歴データ ・ 残業時間中のWEB閲覧履歴データ |
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在職中にパワハラを行った疑いが生じた | ・ 発言内容を裏付けるメールデータ |
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不正発覚後の調査に比べ、事前保全で効果的な調査ができます
専用のツールを用いて対象者の退職直後にPC内のHDDの物理複製を作成し、これを弊社にてお預かりします。実際に調査が必要になった場合に、退職後の他の従業員の使用等によりデータが上書きされてしまう前の状態でHDDを調査することができるため、不正の発覚後にはじめて保全して調査する場合に比べ、より効果的な調査結果を得ることができます。
「退職者PCデータ保全サービス」の流れ

調査対象や情報機器の特定
フォレンジックコンサルタントによる保全対象とお預かりしての保全か、訪問出張による保全かなどを確認します。秘密保持契約(NDA)を締結し、保全対象や媒体数を決定します。
※ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
専用機器で保全を行うことで、調査対象媒体のデジタルデータが改変されずに複製されます。複製したデータについて、オリジナル媒体のデータと同一であることをハッシュ値で確認した後、複製したデジタルデータをAOSフォレンジックラボにて6ヶ月保管いたします。この保全作業によって、非常に変質しやすく改変が容易なデジタルデータの証拠価値が保持されます。
退職後に保全したデータがトラブル発生の証拠データの可能性がある場合に、保全したデータを専門調査員が解析・調査します。削除されたメール、文書ファイル、インターネットの閲覧履歴などを復元し、USBメモリの接続履歴などを解析します。高度な専門ツールを使って特定のキーワードを限定して、ハードディスク内の全データの高速検索なども行います。
削除されたメール、文書ファイル、インターネットの閲覧履歴、使用ソフトなど、解析した証拠データを訴訟資料や不祥事の報告書など、証拠価値の高いレポートとして専門弁護士の監修のもとフォレンジック調査員が作成し、報告いたします。
退職者のパソコン調査コストを抑えます
AOSの退職者PCデータ保全サービスでは、通常のパソコン1台あたりの保全費用120,000円が50,000円と保全費用を大幅コストダウンでご提供いたします。
パソコン(HDD)1台 | 特別価格通常保全費用 120,000円 →50,000円 |
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※ 以下では別途費用が発生します。
- お客様の会社等での出張保全(出張費用のほか交通費・宿泊費等が発生します)
- コピーデータのHDD(ハードディスク)の保管期間(6か月)の延長
「退職者PCデータ保全サービス」の詳細
データ保全 | 退職者のパソコン内のハードディスクの物理複製を作成 |
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データ保管 | 保全したコピーハードディスクを6か月間AOSラボにて安全に保管 |
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スマートフォンの退職者データ保全も承っておりますので、併せてお問い合わせください。
フォレンジック調査に必須の「保全」
フォレンジック調査によって証拠を確保する場合には、まずHDD(ハードディスク)のデータを保全する必要があります。「保全」とは、調査対象のオリジナルのHDDと完全に同一内容のHDDを複製することをいいます。フォレンジック調査では、オリジナルのHDDではなく、複製したHDDを解析します。これによりオリジナルのHDD内のデータを書き換えることなく調査を行うことが可能になります。保全を行わずにオリジナルのHDD自体を解析してしまうと、証拠となるべきHDD内のデータの書換えが生じてしまうため、その証拠価値は大きく損なわれてしまいます。
PC内のHDDを取り出して物理複製
退職者PC保全サービスの特長
フォレンジック調査にはデータの保全が必須ですが、重要なのは保全のタイミングです。退職直後に保全をしておけば、問題発覚後の保全に比べて、証拠データの抽出は精度があがります。また、退職者が発生するたびに社内にて保全作業を行うことは困難であり、また調査会社に逐一保全作業の見積もりを依頼することも現実的ではありません。このような観点から、AOSリーガルテックのフォレンジックサービスでは「退職者PC保全サービス」をご提供しており、退職従業員のPCについてまとめてお得な料金にて保全サービスをご提供しております。
退職直後のPCを低コストで保全できるサービス
在籍中の従業員のPC調査
調査対象者が在籍中の従業員の場合、本人や周囲の従業員に気づかれないように保全を行うことが必要です。自らのPCが調査されると分かれば、データ抹消ソフトなどを使用し復元調査を困難にされる場合があるため、そのような不測の事態が起こる前に、速やかにハードディスクの保全作業を完了させる必要があります。AOSのフォンレジックサービスでは、このような緊急の対応が必要な場合に備えて、夜間や休日など調査対象者や他の従業員のいない時間帯に技術者を現地に派遣して行う出張保全も承っております。
在籍中の社員に気づかれずにのPCの保全も可能です