境町の自動運転バス、路線距離を4倍に拡充…「LINE」でオンデマンドも開始へ 他

MaaSとは、Mobility as a Serviceの略で、運営主体を問わず通信技術の活用により、マイカー以外の交通手段による移動を1サービスとして捉えシームレスにつなぐ新たな移動手段の概念です。AOSデータ社は、MaaSをより安心して利用できるよう、リーガルテクノロジー(自動車フォレンジック)で貢献します。

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    Impressions:8月4日 茨城県境町の自動運転バスの走行路線が、5Km(1路線)から20km(2路線、一部の路線は共用)に延長された。本日までの累計乗車人数は、3,177人(twitter.com/abi_sakai より)。全国初の自治体導入事例である境町の事例を、やはり全国の市区町村が注目しているものと思われる。自動運行バスの運行ルート選定・設定、3Dマップのデータ収集、障害物センサー・車両設定などは、BOLDRYが、車両のメンテナンスは引き続き、マクニカが行っている。今回のリリースの目玉は、この7月から運行が開始された、東京駅~境古河バスターミナルまでの直通高速バスと自動運転バスとの接続だ。高速バスの運行は、ジェイアールバス関東と関東鉄道が共同運行する。上り便はJR京浜東北線や東京メトロ南北線、都電荒川線の接続駅となる「王子駅」にも停車させる。経路となる首都高の渋滞時に備え、乗客の混雑回避ルートを考慮したものだ。境町の人口は約2万4千人(令和3年4月1日)、東京から60km圏内ながら、町内には鉄道路線を持たない。2017年2月に開業した圏央道の茨城区間全線開通の地の利を、最大限活用し、成田空港や都心へのアクセス性を大幅に向上させた。また、もう一つの目玉は、今夏モニターを募集して行うオンデマンド運行だ。バス停を新規に10ヶ所追加の上、モニターに「LINE」を使ってバスの予約と定時便の時刻表などを配信する。また、スマホを使わないバス利用者向けには、複数のバス停に自動運転バス呼び出し用のタブレットを設置する。LINEで受け付けた予約は、BOLDRY社の自動運転車両運行プラットフォーム「Dispatcher」が捌き、各バスに最適な配車指示を出す仕組みだ。コミュニケーションツールの中でも普及率の高い「LINE」、利用者の使い勝手の改善も試みる。また境町は、持続可能性を高めるため、自動運転バスを運行する経済面の作り込みも進めている。町内で定期的に輸送している食品などを自動運転バスに混載、将来的には町内の産品を東京駅に直通する高速バスに積載し、都内に出荷する青写真を描く。モノの移動・産品販売についても、運賃外の収入源として考慮して検討している模様だ。別な観光MaaSの話題とはなるが、利用者の移動体験を「LINEミニアプリ」を導入すれば、高速バスのチケットの予約・購入、決済、経路検索、混雑状況の把握が出来たり、予定外の渋滞などで計画通りに移動できなかった利用者も、外部の地図サイトや自社の経路検索サイトと連携し、継続したアクセス情報を提供・フォローできたり、また一度、サービスを利用した顧客に「お得な情報(お土産の購入や季節ごとの産品の紹介情報など)」を配信したり、割引クーポンを発行したりも出来る。境町は、古河、坂東、常総、八千代とともに、茨城県西部の猿島台地に位置、下総国の名産「さしま茶」の産地に数えられる。ぺリーの黒船が来航した時分、地元の豪農、中山元成は海外貿易の必要性に目覚め、アメリカ総領事ハリスに接触、1859年日米修好通商条約発行と同時に「さしま茶」の輸出に成功している。キリンビバレッジの「キリン 午後の紅茶 ミルクティードルチェ 和栗モンブラン」(2017年1月24日から数量限定で発売)にも、「さしま産紅茶」として同じく茨城県産の「和栗」とともに使われた銘茶だ。1937年にアルゼンチンとの交流の証として建てられた文化施設「モンテネグロ会館」に移転オープンした「chabako」では、ランチタイム以外に緑茶の試飲をしたり、「さしま茶」や「SASHIMA CRAFT TEA」を試飲したり購入したり出来る。また、紅茶のテイスティング体験(こちらは有料)も出来る。LINEミニアプリとあわせて地元逸品の経済効果も、ぜひ実証して欲しいところだ。